暗闇の出口はどこですか?


「姫ってそんな重要な存在なの?」


真「姫はね、総長の女って意味なんだよ。
そして総長の女は族の守るべき人。
姫はその族の強味にも弱味にもなるんだ。」


「えっ、でも私魁翔の女じゃないよ?」


秋「そうだとしても他の族にとってはどうでもいいんだよ。大切なのは龍王が大切にしてるかしてないかだからな。しかも、魁翔は今まで近くに女を置いたことすらなかったからな。」


私は珍しいってことか。


良いことなんだか悪いことなんだか。


真「分かってくれたかな?
これから狙われることが多くなると思う。だから、龍王のみんなにちゃんと知らせておきたいんだ。」


「何それ…。」


私の不安を読み取ったのか、魁翔が手を握ってきた。


魁「大丈夫だ。俺達が絶対守ってやるから。」


そうだよね。魁翔達を信じよう。


「うん、分かった。」