「薫の顔がすごい嬉しそうで晴れやかだったから、よかったっと思ってるのが伝わってきたの。
それに薫が良かったって思ってるのに『かわいそう』とか『辛かったね』は違うなと思って。」


薫の顔にホッとしたような笑顔が浮かんだ。


薫「雪ちゃんはやっぱりほかの人と違うね。全部話して良かった。聞いてくれてありがとう。避けたりしてごめんね。」


「うん。これからもよろしくね?」


薫「こちらこそ。雪ちゃん大好き!!」


そう言って、薫が私に抱きついた。


「うわぁ!!いきなりどうしたの?」


薫「えへへ。大好きって思ったら抱きつきたくなっちゃったの。」


やばい天使だ!!


「薫可愛すぎ!!弟にほしー!!」


薫「…弟?」


薫の顔が曇った。


「…え、ダメだった?」


薫「…いや。何でもない。
今は弟でもいいよ。これから分からせてあげるから。」