そこから、僕の生活は喧嘩中心になっていった。
繁華街に行っては、喧嘩を売られ、相手をぼこぼこにして。
それをただただ繰り返していた。
面白くもなく、ただイラつきを発散するためだけに…。
そんなことをしていたらいつの間にかその繁華街で僕に勝てるやつはいなくなっていた。
その時呼ばれていた名は『無の悪魔』。
まあ僕はそんな事どうでもいいくらい暴れてたから知らなかったけどね。
そしてある日、僕は関西から来たという男と戦った。
けど、結果は惨敗だった。
「お前本当にあの『無の悪魔』かよ。弱すぎだろ。」
そう言われながら、ずっと殴られ続けていた。
なんとなくだけど、僕はここで死ぬのかとも思った。
ドスッ
その時鈍い音とともに現れたのは、見たことないくらい綺麗な顔の男だった。
そいつがこっちへ向かってきた。
薫「なっなんだよ。」
「お前さ何のために戦ってんの?」
薫「そんなのお前に関係ないだろ。」
「確かに俺には関係ねぇーな。
ただ、目的もなく戦い続けても虚しいだけだぞ。折角だったら、誰かを守るために戦えよ。
お前にもそういう仲間が出来るといいな。」
そう言って、その場を立ち去った。
僕はその時動くことが出来ずにそいつの後ろ姿を眺めていた。

