薫パート

僕は中学の時、とてつもなくグレていた。


親は二人共高学歴で、父の家系は代々医者をやっていた。


だから、当然僕も医者になるためだけの勉強をさせられてきた。


小学校の頃は違和感を感じることなく褒められるのが嬉しくてやってきた。


医者になるために中学受験をして合格することは出来たが、中学の勉強についていけなくなりテストの点数がどんどん下がって言った。


そして、親に怒られることが多くなった。


今までは一直線に医者になることだけを考えていたが、自分の本当にやりたいことが分からなくなっていた。


両親に相談したこともあったが、その後から勉強にもっと口を出してくるようになった。


勉強ばかりしていたから、頼れる友達なんてものも一人もいなかった。


結局僕は一人だったんだ。


その日を境に勉強なんてしなくなった。


その代わりに毎日喧嘩をするようになった。