暗闇の出口はどこですか?


今日は薫が勉強を教えてくれる日だ。


薫来てくれるかな…


ガチャ


薫「遅くなっちゃってごめんねー。じゃあ早速やろっか。なんの教科やりたいー?」


…えっ、意外と普通…。


普通すぎてこのまま流されそうな感じ。
でも、今日は話さなきゃ。


「…あのさ。薫、勉強始める前にちょっと話さない?」


私がそういうと、なにか勘づいたのか顔がみるみる暗くなる。


薫「…僕は話すことなんてないよ。
勉強しないんだったら出てくけど。」


薫がドアノブに手をかけながら言った。


「えっ…。待って!!」


パシッ


私は出ていこうとする薫の腕をとっさに掴んだ。


「私、薫とこのままじゃ嫌だよ…。
少しでいいから私の話聞いて?」


私は真っ直ぐ薫の瞳を見た。


薫の手がドアノブから離れた。


話聞いてくれるのかな?