暗闇の出口はどこですか?


クラスの人たちはその会話を唖然として聞いている。


まああんな発言すればビックリするよね。


しかも、人気者の魁翔"様"がさ。


当の本人は全く気にしてない様子で、教室を出ていく。


真「雪音ちゃんも行くよ。」


「う、うん。」


――空き教室――

ガラ


「えっ、ここって入っていい場所なの?」


真「もう使われてない場所だから大丈夫だよ。」


薫「僕達がサボる時にいる場所は大体ここなんだよねー。」


「ふーん。てか、そんな頻繁にサボってるの?授業でなきゃじゃない?」


真「あー。うちの学校は、授業とかよりテスト重視の学校なんだよね。だから、点数よければ大丈夫なんだ。」


なるほど。そういうタイプの学校か。


「てことは、みんな頭いいんだね。」


真「どうだろう。まあ魁翔は頭いいよね。学年一位だし。」


魁「お前だって、学年二位じゃねーか。」


「えっ。2人とも頭いいじゃん。薫は?」


薫「僕は三位。2人にはかなわないよー。」