「はぁ………はぁ……クッ……。」


ここまで来れば大丈夫だろうか?


後ろにアイツの気配はないみたいだ。


あんな暗くて冷たくて狭いところには戻りたくない。


というか、ここはどこだ?
無我夢中で走ってきたため、今自分がいる場所がどこなのかも分からない。


どこかの路地裏だとは思うのだが……。


あいにく今は夜で目が見えにくい。
周りを見渡してみると、一筋の光が見えた。


あの光の方に行けばなにか分かるかな?
とにかく行ってみよう。


歩いていってみるとそこにはめちゃくちゃ大きい倉庫?みたいな建物があった。


え、なにこれ……


その大きな建物にあっけにとられていると、

「君、ここでなにしてるの。」

と声をかけられた。


後ろを振り返ると、そこには5人の男の人たちが立っていた。


彼らはいかにも不良らしい格好をしている。