暗闇の出口はどこですか?

冬理って人は、幹部以外の中だと一番強い人なのかな?


なんか信頼されてる感じだしね。


まだ私のことでザワザワしているものの、中にいる下っぱさんたちは声をあわせて
「「「「気をつけて行ってきてください」」」」
と送り出してくれた。


みんないい人たちそうだったな。
今度ゆっくり話してみたい。



そして、今バイクの前に来た。


バイクなんて乗ったことないから、少しドキドキだな。


魁「おい、雪音。行くぞ。」


「…えっ、あ、うん。行くのはいいんだけど…。」


答えを濁した私を見て魁翔は察したようだった。


そう。私はバイクに乗ったことが無いのだ。だから、当たり前のように乗ることも出来ない。


魁「ああ、とりあえずこっち来い。」


魁翔の所に寄っていくと、ヒョイッと体を持ち上げられた。