暗闇の出口はどこですか?

あっ、そっか本当だったらお昼の時間なんだよね…寝すぎたんだなぁ。


魁「雪音。」


魁翔にいきなり呼ばれた。


「ん?何?」


返事をすると自分の座っている隣の席を指でトントンとたたいた。


これは、あそこに座れって意味なのか?
多分そうだよね?


ていうか、口で言ったらいいのに。


そんなことを考えながらも隣にちょこんと座った。


そうしたら、ちょうどご飯を持ってきた遼河と目があった。


遼河はニヤッとして
「すぐラブラブしないの!みんないるんだからー(笑)」
と言ってきた。


「べっべつにラブラブなんてしてないし!!」


咄嗟に魁翔との距離をとる。


その様子をみて魁翔は眉間にシワを寄せた。


魁「遼河。雪音をからかうな。」


遼「ごめんごめん。反応が面白くてつい、ね。」


なんだそれ。からかってるだけじゃないか!!これで遼河が要注意人物だって分かったよ。


さっきはいい人だと思ったのにさ!


遼「もうからかわないから、元に戻っていいよ。」


「…。」