暗闇の出口はどこですか?

それにしても寝すぎた。あの場所にいた時は絶対5:00起きだったからな。


また考えちゃった…。
やめよう。もうあの場所のことは思い出さない。
せっかく逃げてきたんだから…。


そういえば魁翔の姿がない。
どこいったんだろう?とりあえずリビングに行ってみよう。


リビングに行くと、遼河がキッチンに立っていた。


遼「雪音ちゃん、おはよー。よく寝れた?」


「おはよう。うん、寝れたよ。それよりみんなは?」


遼「それなら良かった。みんなは下に居ると思うよ。はい、これ朝ごはんね。まあ、朝って言うより昼ごはんだけどさ。」

そう言って出てきたのは、いかにも"和"って感じの定食だった。


「えっ!これ遼河が作ったの?」


遼「うん。そーだよ。そんな驚くことかな?」


「びっくりしたよ。」


だってその見た目で和食って、びっくりしない方がおかしいでしょ。


遼「えー?そんなかなー?でも、味は保証するから!!冷めないうちに食べてよ。」


そこまで言うほど自信あるんだ。
食べてみようかな。


「…じゃあ、頂きます。パクッ
…んっ!!」


ツー


頬を冷たいものがつたった。