ガチャ



寝る支度をしていると、突然渚が入ってきた。



「ちょっと、ノックぐらいしなさいよ」



「おい」



「聞いてんの?」



「聞いてねぇ。それよりお前、賭けのこと忘れてねぇよな?」



こいつ……!!



「あ、当たり前でしょ!私が勝負しようって言ったんだから」



それにさっきまでそのこと考えてたし!!




「言っとくけど。」




なによ?と視線を渚に向ける。



「俺、別に嫌いじゃないから」




……なんのことかわからないけど、渚はそれだけ言って自分の部屋に戻っていった。




「は……?」