お前は必ず、俺を好きになる。

「終わったら返しに来るから」



「おー」



純くんは爽やかスマイルをこっちに向け、7組のほうに帰っていった。



「……柚葉、お前まだ渚と話してないの?」



「うーるさいな!イツキには関係ないでしょ!」



「はぁ?朝練中にサッカー部全員の前で大声でケンカしてたら気になるだろ。しかも渚とお前だし」



「私は関係ないでしょ?」



「は?お前目立つじゃん」



「目立ってないし。」



こいつは中学からの腐れ縁、古宮一毅(ふるみやいつき)。

私と中学一年生から一度もクラスが離れたことなく手、今はサッカー部。純くんや渚とも仲がいいらしい。



「え、なになに渚くんと痴話喧嘩?イケメン捕まえるスキルがユズにあるとは思わないけど」




「「それなー」」