お前は必ず、俺を好きになる。

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「柚葉ちゃんさ、朝のあれから渚と話した?」



「え、なんで?用がないのに私から話しかけに行ったりしないよ。2組と7組って遠いし」



なんであんな態度の悪いやつの顔をわざわざ他クラスまで見に行かなきゃなんないの?ただでさえ家同じなのに。まさに時間と体力の無駄だよ。



昼休み、私のクラスの男子に和英辞書を借りに来たという純くんに笑顔でそう言った。



「純ー、和英だけでいいのか?」



「おー、和英だけ忘れたから。ありがとな!イツキ」



教室から出てきた男子が純くんに辞書を渡した。