お前は必ず、俺を好きになる。

純くんの方を見ると、一瞬目があったのにぱっとそらされてしまった。



え……純くん、ウソでしょ?




「あーあ、純いまのでめっちゃ引かれたね!あはは!!」




私の気持ちを代弁するように話す女の人。




「シオン先輩、ちょっと黙ってもらってもいいですか?」



わあ、純くんの顔真っ青だ。肌が白いから余計はっきりわかる。




「ビックリさせちゃったみたいね?ごめんね!」



シオン先輩と呼ばれたその人はニコッと微笑んだ。


……やっぱりどの角度から見ても美人さんだなぁ。きっとイケメンな彼氏さんがいるんだろうな。



「あたしはサッカー部のマネージャーなの!3年の結川汐音(ゆいかわしおん)!よろしくね?」




フレンドリーな汐音先輩が私に握手を求めてきたので私はその手をそっと握った。



わ、手までサラサラだ。



「あ、私は2年の水城柚葉です!さっき先輩がおっしゃってたように双子です。」



「あー、やっぱり!!」




「おい柚葉、邪魔だからさっさと校舎はいれよ。それと先輩、朝練に集中してください」