「渚は忘れ物するの今週で何回目?昨日もお弁当忘れたのに!」



いい加減にしてよ!!と怒鳴り散らしてやりたいところだ。



「柚葉に届けてもらいたいんじゃないーい?」



ニヤニヤしながら彩葉がありえないことを言うから、私はそれはない、と一瞬で否定した。



「私たち2組だよ!?渚たちは7組!!遠い!それに、お弁当渡すなんて女子の恨みをどれだけ買うか」



バレないように私がどれだけ苦労してるかを知らないんだよ、みんな。




同居のことを知っているのは本当に極わずかな人のみだし、今後もばらす気はない。




せっかく同居二日目に ‟同居のことは超仲いい人にしかばらさない” 四人でとルールを決めたんだから。