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「はぁ……」




「なに?そのタメ息。幸せなくせに~」




右隣から莉子に頬をつねられて。




「そーよ!せっかくみんなで遊びに来てるんだから、明るく明るく!」




「うーん……」




今日は久々に、渚と出かけている。


正確に言えば、渚と……彩葉と、彩葉の彼氏と、莉子と、一毅と、美愛と、美愛カレと、サッカー部の部員一同……




簡単に言うと、ちょっと遅めの花見&バーベキュー





「あ、柚葉ちゃん焼けたよーお肉!持ってってくれる?」




「はーい」




お肉などを焼いてくれてるのは、美愛カレや純くんをはじめとする大人っぽい方々。




部員のおバカさんたちは遊びまくり。寝ている人もいたり……





みんながみんな自由人過ぎて疲れるんだよね、精神的にも体力的にも。




……まあ、それが楽しいからいいんだけどね?




「渚、食べ終わったら一緒に売店いかない?」



「え、テスト対策のために図書館かどっかで勉強しようって言ってなかったっけ」




「い、言ってません」




「ふっ、わかった」




渚に頭をポンッと叩かれ、相変わらず子ども扱いされてる…?とか思っちゃったり。




私に背を向けていた渚が急に振り向き、意地悪そうに口角を上げた。




「……つーか、球技大会の練習はしなくていいのかよ」



「うっ」




「柚葉はサッカーとバスケだろ?サッカーなら教えてやるけど」




「ど、どーせベンチだもん」




「何言ってんの?俺一応サッカー部。俺の彼女がベンチとかありえないから」




「そんなこと言っても運動神経が「柚葉は頑張ればできる奴だろ?」




「でも「拒否権なし」




かぶせ気味に言うだけ言った渚はスタスタとお肉を焼く先輩たちの元へ。