「開けていい?」



「うん」




渚が袋から出したのは紺と赤のチェックのマフラー。



「毎日使うから」



「うん……!」



「柚葉……好きだ」



観覧車がちょうど頂上に達したとき、私と渚はどちらからともなくキスをした。



「私も、好き」




_私たちを結びつけたのは、甘い甘い同居生活でした。