【柚葉side】
「ユズー!!聞いた聞いた!?」



「なに?莉子。早く仕事してよ」



「そんなんどーでもいいのよ!!それより聞いてよ!!ビッグニュースなの!!」



「な、なに……?」



いつもの3倍は興奮しているであろう莉子が私の肩をグラグラ揺らす。



「渚くんがね!!応援団やるんだって!!」




渚たちとの同居が終わり、夏休みもあっという間に過ぎ、9月に入った今日から体育祭の準備が始まった。




「……うそでしょ?」




驚きすぎてつい持っていたペンを落としてしまった。





あの渚がそんなのやるわけないじゃん。