お前は必ず、俺を好きになる。

「渚は、知ってるの?」



「分かんねぇ、でも汐音先輩が裏で問題を起こしてるのは部員の中で結構話題になってる。柚葉……汐音先輩には裏があるってことは覚えとけ」



一毅はそれだけ言ってグラウンドに戻っていった。



「結川汐音……あたしああいう女大っ嫌いなのよね」



莉子は黒いオーラを発して、グラウンドで部員と話している汐音先輩を睨んでいる。




「いい人だと思ってたのに……」



全部演技だったのかな……?


あの時の笑顔も、私に言ってくれた言葉も全部?



少なくとも、出逢った頃の汐音先輩は悪い人には見えなかった。