お前は必ず、俺を好きになる。

そこにいたのは、サッカー部のユニフォームの上にジャージを羽織った一毅。



その鋭い視線。きっと彼はずっと私の近くにいたんだろう。





「一毅……もしかして聞いてたの?」



「いや、ほかのやつが ‟マネージャーとあの水城柚葉と真壁がもめてる” って言ってたからまさかと思って、ね」



「うちら悪くないから!!あの女が!!」



莉子が反論しようとしたとき、一毅は莉子の手首をパシッとつかんだ。



「分かってるよ、またやったんだろ汐音先輩。」



「 ‟また” ……?」




「あの人は……やたらと渚に執着してて、渚に近づく女に突っかかっていくことがしょっちゅうなんだよ。それで嫌がらせしたり……」




嫌がらせ、その言葉が頭の中で何度もリピートされた。




「それって……あの権藤ユカと一緒じゃん」




「権藤センパイとマネージャーの二人は仲いいからな」