「僕の名前、知ってるんですね。」


そりゃあ、知ってるよ。今まさに私の思考回路を動かしていた人物なのだから。


「あの、初めましてですよね?」

「一応、そうなりますね。よければ、お名前を…」



「み、三崎です!!」

律木さんがいい声すぎる…
はい、ど真ん中きました。

「みさき………みさきちゃんですか。ふーん」

ふーんとはなんだ、しかもそんな可愛い呼び方してもらえるのか。


似合わないけど、その声で呼ばれるだけで耳が萌え死にます、律木さん。
私の心まで掻っ攫うつもりですか。