この一ヶ月感じていた違和感、視線について友子に話した。



「いやいやいや、それ大したことあるわ。サク可愛いから、いつかこんなことになるんじゃないかって私は心配してたんだよ。だからまあ想定内?」


「想定内って……。ゆうこー、どうしたらいいんだろう。」


ストーカー、しかも社内だから策があるかと言われれば厳しいことは分かってた。

「そうだなあ、犯人突き止めたいけどなー」


ーーー“犯人”
そういう言い方をするとたいそうな気がしてしまって、しかも社内だからきっと社員の人だし…



「友子……ちょっと様子見たいからさ、誰にも言わないでくれる?」

「で、でも…大丈夫?」


大事になるのはちょっと、と話をすると渋々了承してくれた。友子には些細なことも相談するという条件付きで。