ったく。

生徒をこき使うとはどうゆうことよ。。。

と、心の中でぼやいていると、ぼやきに気を取られすぎたせいか

向こうから来た人物とぶつかってしまった。

「ご、ごめんなさい!前、よく見てなくて、、」

「大丈夫だよ。ケガはない?」

ん??この声は、、と思って顔を上げると

3年生の先輩の桧山夏生先輩がいた。

女ったらしのチャラ男だから気をつけなよ!と亜美菜から

釘を刺されていたので、知っていたのだ。

うう、確かに八方美人ぽい、、とじっと桧山の顔を見ていると

「君、よく見たらめちゃくちゃかわいいじゃん!
よかったらLINE教えてよ」

うーわ、こんなチャラ男にLINEとか絶対教えたくないよ

と、困っていると

「おーい、神田ー?なにしてんだ。」

「池田先生!」

来た!意外な救世主!見直したぞ、池田!

「すいませーん、今名簿取りに行きまーす!」

と、元気よく返事して

「じゃ、失礼します」

と先輩に告げ、さっきまでめちゃくちゃ嫌だなと思っていた職員室に

喜んで行く。