多分隣の国に行けば、 どちらかが殺されるだろう。 その言葉を言ったのは祖母。 祖父の後ろから出てきた祖母は優しく笑った。 黎愛はほっとした。 祖母はこっちの味方だ。私たちが隣国へ 行くことに反対してくれる。 「許しておくれ。」 黎愛は鈍器で殴られたような気がした。 祖母まで私たちを見離した。 父が訴える。 母は私たちを連れ部屋まで逃げる。 後ろには祖母たちの兵。 黎は訳の分からない表情。 捕まる母。 黎愛は黎の手を強く引いて部屋に行く。