「掟は本当は存在しない。 妬みの塊だから。だから何かあるはず、 きっかけや戻るまでの何かが…。」 きっかけ…。 黎は口の中で繰り返す。 黎愛は何かに気付いた。 「時間ね、戻るみたい。あとはよろしくね。」 さっきまで黎愛のいたところがくにゃりと 曲がりねじれてなくなった。