永遠の花





「ごめんね、黎。」




その時の掟の顔が掟の見せる表情とは違うものだった。





稲妻が光った時に見えたのは




キャラメル色の髪のお姫様のような女の子。



楓莉が泣きそうな顔で立っていた。





もう一度光った時には




楓莉ではなく掟が立っていた。




少しだけ苦しい顔をしていたのは気のせいだったのか。