「っぷはぁ、瑠唯、楓。」 何とか息をしようとするが荒れ狂った波の中ではそうはいかない。 黎のドレスはだんだんと水を吸い重たくなっていく。 「ごほっ。…る…い…。」 黎は遠くなる意識で楓莉を見た気がした。 でもそれは掟かもしれない、 黎は何も考えれず。 荒れ狂った黒く深い海に沈んでいった。