「船、借りようか。」 「そうだな。」 「こんな波で行くの?」 瑠唯は黎の頭を持って左右に動かした。 そのあと頬を両手で抑えた。 「行くしかねぇだろ。」 「そうね、楓、瑠唯。 泣き言言ったら振り落としてやるわ。」 「「それはこっちのセリフだ。」」 黎はなぜだかこの2人だと大丈夫だと思った。