赤い液体の入った小瓶だ。 黎は小瓶を手に取ってみた。 「なに、この液体。」 「これって、もしかして…。」 「掟の血だよ。 これがあればどこにいるかわかるだろ。」 普通表情を変えない瑠唯が 珍しく口角を少し上げていた。 「久しぶりに頭がさえたね。瑠唯。」 「めずらしいわね。」 「いつもさえっさえだわ。」 楓と黎はにやにやした顔で瑠唯を見ていた。