「楓莉…。どこにいるのかしら…。」
キッチン…寝室…。
黎も色々と探したが一向に見つかる気配はない。
もしかすると外にいるかもしれないと思った例は
急いで外につながる部屋の扉を開けた。
「楓莉っ。」
そこにはくすんだ茶色、色あせたキャラメル色の少女が…。
その時黎にはなぜか掟と楓莉が重なって見えた。
その正体は楓莉の姿をした掟だった。
「あ~~あぁ。見つかっちゃったぁ~。
こんにちは、おじょうさ~ん。」
いつの間にか楓莉いや、掟が
黎の前にいた。
黎の髪飾りをむしりとった。
「いっやあ…。」
「あらら~、貴方は黎ちゃんじゃありませんかあ。
変装していたのですかあぁ?
残念ですねぇ~?私にみつかっちゃいましたねぇえ?」
色あせたキャラメル色の髪がだんだんと黒く染まっていく。
でも顔は楓莉のままだった。
