永遠の花





楓と楓莉が出て行った部屋に






瑠唯と黎だけが残った。




「はあ…。っ?」




瑠唯がため息をついたと同時に



黎が瑠唯の首筋に噛みつく。




首筋からは鮮やかな赤。



白い肌に伝う赤は黎の味覚をくすぐる。




「何、急に。」




瑠唯の問いかけに答えずに黎は血を飲む。





黎の体に真っ赤な血が



細い糸で全身に送られる。