なぜ変装をしたみたいに行くの? と黎が聞くと楓莉はいたずらっぽく笑って、 これからは色んな人を騙さなきゃね。 黎には意味は分からなかったが 黎のままで行くことはいけないのだと いう事だけは理解できた。 「可愛いじゃないか…。」 「似合ってるよ?」 ドアに寄りかかっている男は 軍事服のようなものを着ていて 黒い髪が斜めにセットされている。 誰もが振り返り目を奪われてしまいそうな美形だ。