「定?」 「定さんがどうしたの?」 楓は起き上がり何とか楓莉に支えられ 立ち上がった。 「定に会いに行こうと思う。 何かわかるかもしれないから。 楓莉にはここにいてほしい。 黎を頼みたいんだ。」 楓莉は少し考える。 定に会いに行けば掟がいるかもしれない。 また何かされるかもしれないのだ。 でも、今は大切な人が現実と非現実を さまよっているのだ。助けなければならないのだ。 楓莉の答えは1つだった。 「うん、任せて。黎は絶対に死なせない。」 楓莉は強く瑠唯と楓を見つめた。