楓莉と瑠唯は瑠唯の部屋に向かった。
ドアを開け先にベットに腰を掛ける瑠唯。
「何、話って?」
相変わらず無表情の瑠唯に
楓莉は少し後ろに後ずさりする。
少し間をあけて楓莉は口を開いた。
「黎の、鎖骨あたりの赤いのは、…。」
「キスマークだけど?」
「え…。」
さらりと言う瑠唯に楓莉は言葉を詰まらせた。
楓莉もさすがに瑠唯は言わないと思ってたのだろう。
キャラメル色の髪を少し揺らした。
桜色の唇は少し開いている。
瑠唯が突然話題を変える。
「明日朝早く依頼、どうする?
俺と黎で行こうか?」
「いやっ、私も行きたい。」
遮るように言った。
黎と、というのは楓莉にとっては
嫌な言葉だったのだ。
楓莉は少し息を吸った。
少し眉を下げて言った。
「黎は鎌を使えるの。
私は何もできないけど、行きたいの…。」
「ふーん、じゃああしっ・・・。」
「っく…。」
