「唇は無よ。忘れたの?
永遠の定の言った言葉。」
「さあ?何のこと?」
とぼけたように言う瑠唯
に呆れてしまう。
黎が何か言い返そうとしたときドアが開いた。
「お邪魔します、黎、瑠唯。」
はいってきたのは2人だった。
一人は楓、二人目は楓莉。
この二人も双子なのだ…。
弟の楓のほうは
茶色の髪の毛に少しおさなく見られがちな顔。
いわゆる
「童顔野郎。」
ボソッとつぶやいた瑠唯。
瑠唯のほうは敵意むき出しのようだが
楓のほうは全然のようだ。
楓はあまりしゃべることはなくただ笑っているだけ。
瑠唯とは反対の人、そして黎の永遠の花で
赤色の永遠の花…愛を誓った相手。
