この中に3人がいる。 「黎、私はさ。 黎を殺そうとした。 自分が死にたくないから、裏で手を回して。 気付かれないように…。そして ヴァンパイアの血を飲ませた。 死ねないように、…その人生を 恨むように。」 楓莉は最低でしょと笑った。 今こみあげてくる思いは怒りじゃない。 悲しさ。 今まで気づいてあげられなかった。 誰も…。ひとりで抱えたんだ。