「違うってばぁ…。姉さんは死んだじゃん。」
黎愛、いや、掟はいった。
今度は不気味ではない
苦しそうに笑っている。
「違う。」
「違わないっ。」
「貴方は優しいっ。死んでない。
いまだって苦しいでしょう。」
少し間をあけて黎愛は一粒の涙を出した。
「私はもらわれっこで、あの人とは似てるだけで…。
そんなこと知ってる、ホントの事だ。
実験のために来ただけ。連れてこられただけ。
なのに、情けをかけるから…。
延期になっただけなのに…。」
これは…誰…。
掟?黎愛?
違う…。
これは
「楓莉…。」
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