出口…。 黎は党の最上階に着いた。 「黎愛ねぇさまっ。」 そこにいたのは掟、黎愛だ。 こっちを振り向く時黎はどきっとした。 一瞬だけ黎愛に見えた。 確信する。黎愛だ。 黎は飛びつく。 「黎愛、貴方は黎愛。 私の姉で、優しく何処までも強い人…。」 黎愛の耳元で言う。 戻ってほしい。 黎愛は黎を蹴飛ばした。 黎は転がった。