「知らなかったし、別にそういうつもりじゃなかったから、誤解すんなよ。」


「誤解はしてないっ!けど…チョコは甘くて美味しかったから、お礼言っとくだけだよっ。」


イリアは微笑んだ。



「そ、そうか?美味しいなら、俺が食べたかった…」


「そういうことで…バイバイ~。」


ドカッ!!

イリアは、リアゼを雲の下に向かって蹴飛ばす。



「へっ?まだ翼広げてなっ…うあああっ……」


リアゼの悲痛の叫びはだんだん小さくなり…やがて聞こえなくなったとさ。