渡された箱は、きれいにラッピングされていた。
イリア…
『今日は何の日?』か…。
今日は確か…
「兄貴…俺…謝るべきっすかね?」
リアゼが困り顔で話かけてきた。
「何か悪いことをしたのかい、リアゼ。」
「よくわかんないっすけど…兄貴の前で悪口言ったせいかなと思ったっすから。」
いや、悪いのはリアゼだけではない…私もだ。
なだめるつもりが…傷つけてしまったようだからな…。
「私も…謝りに行くべきかもしれないな。」
「兄貴は、何もしてないっす!けど…謝りに行くなら、別々に行った方がいいかと。だから、俺…先に謝ってくるっすね!」
そう告げて、リアゼはイリアの家の方に去って行く。


