「痛ぇ…。俺が何したってんだよ!?」
リアゼのやつ、そっちからケンカ仕掛けたのに、被害者ぶってるからものすごーく頭にきた。
「あんたは邪魔なのっ!!あたしは、アルフに用事あるんだから…」
「私に用事かい?イリア。」
あっ…アルフだ~!
いつものクールな表情で、リアゼの隣まで歩いて来てくれた。
やっぱ…優しい…カッコイい~!!
はあ…素敵…。
「…イリア?」
はっ!?
いけない、いけない。
大事な用事、忘れるとこだった!
「あ、あのね、アルフ!今日って何の日か知って…」
「兄貴!こいつ、俺が何もしていないのに蹴り入れてくるんすよ。どうにかしてほしいっす!」
な、何言ってくれちゃってんの、あんた!?
アルフの前なのに…!


