バレンタイン当日。
いよいよ来たよ~!
女の子の決戦の日が!
いつもより濃いめにメイクして…
髪の毛、二つ結び!
バレンタインはお仕事お休みだから、お気に入りの服着て…
ちょっとコロンつけたりなんかしちゃって…
よっし!
行ってきまーす!
あたしは、ラッピングしたチョコを抱えて、アルフを探しに中央広場へ!
中央広場は、暇な人とかがお話し合う広場。
仕事が無い日は、アルフは大抵ここに居るんだ。
キョロキョロ…
辺りを見回してみた。
「よっ、ストーカー娘!また、兄貴を探してんのか?」
後ろからリアゼが話しかけてきた。
またストーカー言う…
いい加減に…
「しろっつの!!」
ドカドカッ!
リアゼの背中の中心を思いきり蹴った。
「痛っ!主語入れろよなっ…。ストーカーな上に暴力むす…」
「こんな日にあんたなんか会いたくないっての!!」
ドカドカッ!
あたしは、さっきと同じ位置にもっと強く蹴りを入れた。


