「冗談だよ、冗談。イリアはやっぱり可愛いね。自分が男の子だったら、彼女にしたいぐらいだよ。」
エマに苦笑されて、おまけに頭撫でられた。
エマのこういうおどけたとこ、大好きだなあ。
あっ、アルフの方がもっと好きだけどねっ。
「さっ、もう一息だよ!イリア、頑張ろう!」
「うん!」
あたしは買ってきたばっかのシシトウを、十本まとめてすりつぶした。
そして、チョコにドバドバって一気に入れた。
パクッ。
エマが味見する。
「もう少し、塩コショウ入れてみよっか。」
「塩コショウだねっ。」
パッパッ!
「…生姜汁が足りない。」
「生姜汁だねっ。」
タプタプッ…
「お酢!」
こんな感じで、二時間かけてチョコ完成。


