死神のお仕事



ガッ…

シュッ…


風はアルフの鎌に吸い込まれるように消えた。



「…俺の奥義を見切れただと!?な、なぜ…?」


「簡単な…理論さ。カナル…おまえの神力を…私の神力が…上回ったのだよ。」


顔を上げて、カナルを見据えるアルフ。

ツーッと額から一筋の血が流れる。



「神力が上回っただと…!?」


「そう…だ。それこそが…私の…鎌の…力だ。」


「ふざけるなっ!!」


バシュ!!

シュッ…。


やはり、風は吸い込まれている。



「無駄さ…カナル。なぜならば…この神力は…元々は…おまえの…物だからだ…。さよならだ…カナル…」


「消えるのは、おまえだ!!」



ヒュッ…

バシュ…



二つの鎌。


同時に振り下ろされ、一方は光の波。

一方は、風を放つ。


そして…