二人は、アルフ達が戦っているはずの場所に来ていた。
どうしても行くときかないイリアに、最初は反対していたリアゼも折れたのである。
というのも、本音を言えば、リアゼもイリアと同じくらいアルフのことが心配だからだ。
「じゃあ…アルフのすぐ近くに居るのに、手伝えないってこと!?」
「そういうことだな。」
「そんな…」
「仕方ねえだろ、俺だって悔しいんだぜ!兄貴が戦ってるっつうのに、手を貸せねえなんてよ…。俺達は、心で応援するしかねえんだ…」
イリアは涙ぐんだ顔で、きっとカナルを睨む。
「わかってるもんっ!!わかってるけど…それだけじゃ嫌!アルフも、アルフの弟のカナルも、助ける方法があるはずだもんっ…!」
「それがあったら…兄貴は弟を消すなんて、宣言しないだろうよ…」
リアゼは、イリアから顔をそむけて、いつもの彼に無く悲しげにうつむいていた。


