「離れようが、俺の攻撃は避けられぬぞ!!いけっ、斬り風!!」
シュンシュン!!
ズバッ…スパン…!!
かまいたちのように激しい風が幾つも現れ、アルフの体を斬り刻む。
しかし、悲鳴は聞こえない。
「身代わりか…」
アルフの居た場所には、傷だらけの無残な姿の人形があった。
「そうだ…今更気づいても遅いがなっ!!」
消えたと思われた彼は、カナルの真後ろに居て、カナルの背中に一太刀…
スパッ…スパン!!
「…っ…」
紋章付きの鎌が、カランカランと音を立てて、地面に落ちた。
カナルの背中は、傷は全く無かった。
代わりに…
「どうだ、アルフ。俺のかまいたちの味は?」
アルフは全身をズタズタに斬られていた。
身代わりを使い、かわしたはずのかまいたちは、実はおとり。
本当のかまいたちが…アルフの体を常に追い回していたのだ。
「ふふ…痛いか、アルフ?今…楽にしてやるぞっ!!」
ザシュ!
風神の力を宿した鎌がアルフの胸元を斬る。


