「あれは…5年前のこと。天界で“連続死神殺傷事件”が起きたのさ。…話だけではわかりにくいな。スクリーンを使うか。」
途中からは独り言のように小声で言って、アルフは何も無い空間に鎌をヒュッと一振り。
すると…
ブイイーン!
妙な音がして、リアゼとイリアの目の前に画面が現れた。
まるで映画が写し出されるようなスクリーン。
「“記憶スクリーン”だねっ!さっすがは、アルフ!気が利くねっ。どこかの誰かさんとは大違~い!」
「ケンカ売ってんのか!?」
リアゼが激しい剣幕で怒鳴る。
「リアゼ…イリア…準備はいいかい?」
アルフが聞いて、
「は~い!」
「ストーカー毒舌女め、見てろよな…。OKっす。」
イリアは上機嫌。
リアゼは、不機嫌そうに眉をひそめて答える。
ブイイーンとまた音がして、スクリーンに二人の死神が映った………。


