「アールフ!やっぱ知ってたんだね…。知らなかったら、教えてあげよっと思ってたんだけど。」
「また出やがったな…ストーカー娘。」
言葉を遮ったイリアに対しての呟き。
「誰がストーカーだってぇ!?」
「聞こえてたのかよ…耳だけはいいってやつか。」
「るさぃっ!!」
スカッ…
イリアの足は、虚しく宙を蹴った。
「………。」
やや呆れ気味のアルフ。
「あっ…あたしったら、アルフの前ではしたなかった…。呆れないでよー、アルフ!」
イリアはおどけながら、アルフの背中に抱きつく。
それを見たリアゼは、
「兄貴が迷惑がってるだろぃ!!」
イリアの体をぐいっと引っ張り、アルフから引き離そうとする。


