「あっ!兄貴!探してたんすよ。顔をフードですっぽり隠した死神が兄貴に伝言だそうす。」
「…カナルと会ったのか。」
「カナルっていう奴なんすか…。ちらっと見えたんですが、髪は青色で幼い感じがしたっす。」
リアゼがボディランゲージで特徴を伝える。
暗くなったことを感知した街灯が自動で点灯した。
「カナルの伝言とは?」
「なんか…『明日太陽が沈む直前に13番街の建設予定地に来い』だそうっす。…兄貴、行くんすか?」
「これ以上、無関係の者を巻き込めないからな。それに…」
「それに…?」
アルフは一呼吸置いて言う。
「カナルは…私の弟でもあり、天界での無差別殺人犯でもあるからな。」
「…そうなんすか。もっと詳しく…」


