所変わって…
「なあ…爺さん。似てねえか…?あの時は天界だったが、舞台が下界に変わったってだけだ。偶然にしちゃできすぎてるぜ。」
「そうやのう。ズズッ…」
「のんびり茶を飲んでる場合じゃないだろ…。一応、最高神力者なんだから、アドバイスするなり止めるなりしねえと…。」
天界北西部にある神力庵。
最高神力者である千爺と呼ばれる者の住まいである。
シークはそこに来ていた。
(相変わらずネーミングセンスの無え庵だぜ…。)
シークが密かに思ったことである。
しかし、今はそんなことを考えている場合では無いことを思い出し、庵の主の説得を続ける。
「頼むぜ…本当に。爺さんの孫のアルフも危ないかもしれねえんだからよ。」
「なに…?アルフが関わろうとしているのか?」
ビクッと爺さんの体が反応する。


